鼠径ヘルニア Q&A

鼠径ヘルニアの原因は何ですか?

鼠径(そけい)とは足の付け根部分のことで、ここの隙間から腸が飛び出してしまうことを鼠径ヘルニア=脱腸と言います。主な原因としては、お腹の筋膜が弱まり、突き破ってしまうことで起こる症状です。

どんな人がなりやすいですか?

加齢による衰えにより、誰でもなる可能性がある病気です。特に40歳以上の男性がなりやすい傾向にあります。また喘息持ちの方や、咳をよくする方、立ち仕事に従事している方は鼠径ヘルニアにかかりやすいと言われています。女性の場合は妊娠がきっかけで発症することもあります

鼠径ヘルニアは自然に治ることはありますか?

残念ながら手術以外に治療法はありません。ヘルニアバンドというものもありますが、あくまでこれは進行を防止するもので、治療にはなりません。

ヘルニアバンドとは何ですか?

固定用のバンドのことです。装着して圧迫することでヘルニア部分を押し込みます。バンドを外すと再び飛び出してきてしまうこともあります。前述した通り、あくまでこれは進行を防止するためのもので、根本的な治療には至りません。

膨れている部分を押したら引っ込みましたが、押し戻すことで症状は軽減しますか?

一時的に引っ込んでいるだけで、しばらくするとまた飛び出してきてしまいます。放置していると、症状が悪化して嵌頓(かんとん)を起こす危険性もあるので、その前に治療を早めに受けるようにしましょう。

嵌頓(かんとん)とは何ですか?

飛び出した腸が押しても元に戻らなくなり、硬化してしまう現象を言います。吐き気や嘔吐を伴うこともあります。その状態を放っておくと、腸が腐ってしまい非常に危険です。

手術に健康保険は適応になりますか?

鼠径ヘルニアの手術は健康保険適応の対象です。

手術費用はどれくらいですか?

保険適応の3割負担で、おおよそ5~6万円程度です。また高額療養費制度が適応されます。詳しくは知りたい方は医院にお問い合わせください。

手術はどれくらいの時間がかかりますか?

だいたい40~60分ほどで完了します。

手術はどんなことをするのでしょうか?

飛び出している腸をお腹の中に戻します。現在では、穴の開いた箇所にメッシュを使って弱まった筋膜を補強する手術が多くなっています。

手術は痛いのでしょうか?

手術には全身麻酔をするので、術中に痛みを感じることはありません。術後の痛みは個人差にもよりますが、術後の痛みは痛み止めで対処可能です。

術後再発することはありますか?

再発する可能性は0ではありません。しかし現在主流となっているメッシュを使った手術法であれば、かなりリスクを減らせます。

子供の鼠径ヘルニアの手術は可能ですか?

手術は可能です。やはり早期の治療が望ましいでしょう。しっかり専門医にご相談したうえで、手術するかどうか判断してください。