声帯ポリープについて

声帯ポリープ・声帯結節とは

声帯ポリープ

声帯ポリープとは、炎症によって声帯の粘膜の一部が膨れ上がった病気です。似たような病気に声帯結節というものもあります。
声帯結節は、声の使い過ぎにより、声帯にペンだこのようなものができ、硬くなっている状態です。

両者とも症状は、声がかれたり、喉に違和感があります。基本的には喉を休めてあげることで、症状は改善しますが、声を出し続けていると悪化してしまうこともあります。喉を良く使う方がなりやすく、いわゆる職業病とも言っていいでしょう。

声帯の病気を防ぐには、やはり喉を安静に保つことです。特に発生方法や呼吸方法を変えるだけで、予防にもなりますし、再発のリスクも減らせます。

声帯ポリープと声帯結節の症状について

原因について

原因について
声帯ポリープ 一時的な喉の酷使や喫煙が原因になります。また風邪をきっかけに起こる急性声帯炎が原因になることもあります。声帯内の血管が傷つき、血腫ができるのですが、この状態に構わず喉を使うことでポリープへと発達します。
声帯結節 声帯結節の一番の原因は、声を出し過ぎることです。声を出し続けることで、声帯粘膜に慢性的な機械的摩擦が生じ、粘膜上皮が硬くなり、腫れてきます。声帯結節は、歌手、教師、保母、アナウンサーなどの職業の方がよく発症します。

症状について

症状について
声帯ポリープ 主な症状としては声がかれます(嗄声:させい)。喉に違和感があることもあります。
声帯結節 こちらも声帯ポリープ同様、嗄声が主な症状です。声を出すことで喉に違和感があることもあります。

声帯ポリープと声帯結節の治療について

声帯ポリープと声帯結節と治療としては、喉を休めることが第一です。内服薬や手術による治療も可能です。

保存的療法

手法 内容
発声法の矯正 声の出し方を矯正することで、声帯にかかる負担を減らすようにします。
薬物療法 消炎剤を投与したり、ステロイドホルモンを吸引することで炎症を抑えます。

手術療法

手法 内容 日帰り
ラリンゴマイクロサージェリー 全身麻酔を使い、顕微鏡を用いて拡大しながら声帯の手術を行います。基本的に入院が必要になりますが、日帰りで行える医院もあります。手術1週間ほどは沈黙を守ってもらいます。(沈黙療法) 可能
ファイバースコープ 局所麻酔を使い、ファイバースコープを用いて声帯の治療を行います。こちらは局所麻酔を使うので、日帰りで行えますが、対応している施設が少ないという難点があります。こちらも手術後は沈黙が必要です。 可能

治療・手術の流れ

1初診

問診・診察を行います。自覚症状はきちんと伝えましょう。症状が軽い場合は保存的療法、重い場合は手術となります。

2術前検査

呼吸機能検査、心電図検査、血液検査を行います。手術を受けて問題がないようでしたら、手術日を決定します。

3治療・手術

保存的療法の場合は医師の指示に従ってください。手術の場合は日帰りか入院かは医院によって異なります。入院する場合は事前に確認をしましょう。

4術後

手術後は基本的に1週間ほど声を出さずに過ごしてもらいます(沈黙療法)。また喫煙者は、2週間ほど禁煙してください。食事は手術当日から可能です。

5再診・退院

翌日、もしくは数日後術後の経過を観察します。沈黙療法後も負担を避けるため、長話は控えましょう。

治療費について

声帯手術は保険の適応がされます。

治療法 保険適用 治療費(3割負担) 入院する場合(3割負担)
手術 1~2万円 約8~10万円

※入院期間は3~5日間になります。

医療費控除

声帯手術を受ける場合、1月から12月の1年間で、本人、またはご家族が支払った医療費が10万円以上になれば、確定申告を行うことで還付金を受けとることができます。

任意保険の手術給付金について

声帯手術を受けた場合、保険会社によっては給付金が受け取れることがあります。詳細はそれぞれ異なりますので、手術を受ける際は保険会社に事前に確認をとりましょう。