保谷伊藤眼科

総合5.0 【1件の口コミ】

対応疾患 白内障、緑内障、網膜硝子体手術
電話番号 042-439-8123
診療時間 ◆外来
月・金
9:30~12:30/14:00~17:00
火・水・土
9:30~12:30
※月曜午後、金曜午後は検査予約優先です

◆手術

14:00~17:00

9:30~12:30/14:00~17:00

休診日: 水曜午後,土曜午後,日曜日,祝日
住所 〒202-0003 東京都 西東京市 北町1-6-1 (地図
特徴
  • 遠方対応可能
  • 専門医
  • 1000症例以上
  • 女性医師在籍

硝子体手術(日帰り)について

網膜硝子体手術とは、網膜や黄斑部の疾患が原因となり、視力が低下したり、物が歪んで見えたり、物の中心が抜けて見えたりする症状の治療のために行われる手術です。網膜の疾患には、失明の可能性もあり、早期治療が必要となります。

●網膜・黄斑疾患について
網膜剥離とは

網膜剥離は、加齢や外傷が原因で発症する疾患で、治療は緊急性を要します。放置しておくと、病状が悪化して失明します。症状としては、網膜に何らかの原因で裂け目ができたり、穴があいたり(網膜裂孔:もうまくれっこう)することで、そこから水分が入り込み眼球壁から網膜がはがれてしまいます。これを裂孔原性網膜剥離(れっこうげんせいもうまくはくり)と言います。網膜に穴があいただけであれば、レーザーで治療を行うことも可能ですが、
網膜がはがれてしまうと、治療方法としては手術しかありません。
手術は硝子体手術もしくは強膜内陥術が行われます。

黄斑前膜とは

網膜の中心部にあたる黄斑部に萎縮性の膜ができる疾患です。黄斑部は、物を見るためにはとても重要な範囲となり、視力の大半を担っております。この部分に、膜ができると物が歪んで見えたり、視力の低下につながります。視力低下が中等度以上になった場合には、硝子体手術が必要となります。手術を行うことで黄斑部にできた膜を剥がし、特殊な染色液を使って再発を防止します。
歪視(わいし:物が歪んで見える、小さく見える)は、手術後から徐々に回復し、視力は約2ヶ月以降に改善してきます。網膜(神経膜)への手術のために、視力回復には時間がかかることをご理解ください。

黄斑円孔とは

加齢が原因で眼球内にある硝子体が液化して、収縮し、網膜に癒着していた部分が黄斑部を引っ張って穴があいてしまう疾患です。症状としては、物を見る中心が暗く抜けてしまったり、視力低下を引き起こします。穴を塞ぐためには、硝子体手術が必要となります。患者様の症状によっては穴が一定の大きさ以上ある場合は、閉鎖することができない場合もあります。当院の院長の黄斑円孔の閉鎖率はすべてを含めて90%強あり、全国の平均を上回っております。

糖尿病網膜症とは

日本では、失明する原因の第1位が緑内障で、第2位が糖尿病網膜症です。また、糖尿病網膜症が進行すると、続発緑内障を発症する可能性もあり、この2つの疾患は早期治療が必要だと考えられます。
糖尿病網膜症の症状としては、

  • 網膜を牽引して引き起こす網膜剥離(増殖硝子体網膜症)
  • 目の中に出血が見られる硝子体出血
  • 網膜の中心に浮腫(ふしゅ:水がたまって膨らむ)を引き起こす黄斑浮腫
  • 高血糖による血管収縮が新生血管を生み、血管新生緑内障(難治性)の発症

など、治療には苦慮する疾患です。
手術は、失明しないことを最大の目的として行われます。糖尿病網膜症の治療には、硝子体手術が必要となります。また硝子体手術の中でも侵襲(しんしゅう:生体への傷)が大きいのが特徴です。そのために、視力が期待しているよりも良くならない場合があります。
このような経過を避けるためには、治療を受けられる方の血糖コントロールが重要となります。当院の院長は、糖尿病網膜症に代表される増殖硝子体網膜症による失明をいかに抑えるか重点的に研鑽を積んできております。

硝子体出血とは

硝子体出血は、目の中が何らかの理由で血だらけになる状態です。症状としては、視界が暗くなります。原因としては、

  • 網膜に穴が開く(網膜裂孔)による血管の断裂
  • 網膜中心静脈閉塞賞(眼底出血)
  • 糖尿病網膜症による網膜からの出血
  • 後部硝子体剥離に伴う血管の破綻

などが考えられます。
当院では、硝子体出血が見られる場合は、できる限り早急に除去し、原因となる疾患を特定して、治療のタイミングが遅れないように対処いたします。治療の遅れが、原因疾患の進行につながり、難治性の増殖硝子体網膜症に移行すると失明の可能性もあります。また、硝子体出血は古くなると眼内で固くなり手術の際の合併症の確率を上げる可能性も考えられます。できるだけ患者様のご都合が許す範囲で手術を受けることをお勧めします。

上記のように網膜・黄斑部の疾患には症状の進行具合にもよりますが、手術を行う必要があり、硝子体手術が治療方法となります。

●手術前の検査について

手術を行う前に、患者様の症状を正確に診断するために検査を実施します。
症状に応じて実施する検査は異なりますが、下記のような検査を行います。

  • 視力検査、視野検査
  • 眼底検査
  • 3次元眼底検査

 

●硝子体手術について

硝子体手術は、裂孔原性網膜剥離、黄班上膜、黄班円孔、増殖硝子体網膜症、硝子体出血などの治療に行われます。硝子体手術では、眼球に3箇所穴を開けます。1つ目は、灌流液(かんりゅうえき)を注ぎ眼球内の圧力を保つため。2つ目は、硝子体や出血を切除するためのカッターの挿入口。3つ目は眼内を照らす照明ファイバーを挿入するためです。

    

手術は麻酔を行っているので痛みはほとんどありません。
裂孔原生網膜剥離、黄斑円孔、増殖硝子体網膜症では、手術終了後に眼球内を空気で満たして、特殊な気体を注入します。そのため、手術後1~2週間はできる限りご自宅でもうつぶせの姿勢をとっていただく必要があります。

当院の硝子体手術が選ばれる理由として

1日帰り硝子体手術
日帰り手術のメリットとして

  • わずらわしい入院の手続き、準備が不要です。
  • 日帰りで手術を行うので、入院するよりも早期社会復帰が見込めます。
  • 入院をしないので、入院費が削減でき医療費が安くなります。

2痛みの少ない麻酔法
麻酔法の工夫で手術中はほとんど痛みを感じません。

3眼にかかる負担を最小限に
以前この手術では、角膜にガラスのコンタクトレンズを設置するために縫合手術を行っていましたが、当院では広角眼底観察システム『Resight』リサイト(Zeiss社製)を使用する事により、眼球内の観察を非侵襲で行う事が可能となっております。

4縫合が不要
手術で眼球に穴を開けますが、当院では27G(0.4mm)の手術を行いますので、縫う必要のない無縫合手術が可能です。

5手術経験が豊富
当院の院長は「大学病院勤務時に」年間300症例以上の手術を行っておりました。

6衛生管理の徹底(クリーンルーム)
当院の手術室は、清潔度を示す基準クラス100,000(開腹手術が可能な清潔さ)となっており、感染症対策も万全です。

 

硝子体手術の費用について

硝子体手術は健康保険の適用となります。

  片眼 両眼
1割負担の方 約40,000円 約80,000円
2割負担の方 約80,000円 約160,000円
3割負担の方 約120,000円 約240,000円

※費用は手術内容により差がありますので、目安としてお考えください。

高齢者の自己負担の上限は、従来の医療機関毎ではなく、患者毎(複数医療機関合算)の上限となります。超過分は、各患者様からの申請により償還されます。

高齢者(70歳以上) 負担 自己負担上限
<高所得者>
夫婦世帯で年収520万円以上、
単身世帯で年収383万円以上
3割 44,400円/月
<一般> 1割 12,000円/月
<住民税非課税者> 1割 8,000円/月
網膜剥離の手術法:強膜内陥術について

眼球の壁(強膜)に直径3mmの筒状の柔らかいシリコン製のロッドを縫い付けます。そうすることで剥がれた網膜を眼球の壁に近づけることにより眼球内の硝子体が網膜を引く力(牽引)が相殺されて網膜が復位します。網膜下液が網膜の裏側に溜まっている場合は、眼球に穴をあけて排液します。網膜の状態によって必要であれば、眼球内に特殊な気体を注入して、眼球内を整えます。気体を注入した場合は、手術後自宅でも1週間程度できるだけうつ伏せの姿勢をとっていただく必要があります。手術の後、外来の際にレーザー治療で網膜の裂け目や穴(裂孔)を凝固・瘢痕(はんこん)化させます。

●硝子体手術の術後の生活について

黄斑前膜などの手術で眼内にガスをいれなかった場合
手術を受けた後は、保護眼鏡(メオガード)を目の保護のために5日間着用してください。自宅で療養いただくにあたり、点眼薬・内服薬・その他注意事項について詳しく記載している資料をお渡しいたしますので、内容を確認して生活してください。

網膜剥離、黄斑円孔などで眼内にガスを入れた方
症状によって異なりますが、術後1日から5日間程度で、自宅安静時は出来る限りのうつぶせの姿勢をお願いします。術後にガスが眼内から消えるまでは、高所への移動(飛行機、箱根観光、富士山登山など)は控えて頂きます。(眼内のガスが膨張して、網膜動脈閉塞を引き起こす可能性があります。)
術後3日間は首下シャワー、洗顔洗髪禁止(タオルで拭く、美容室で洗ってもらうのはOK)
以降は、術後経過により医師より指示いたします。

●手術後の通院について

手術後は、翌日もしくは翌々日に来院していただきます。
その後は、1週間後、2週間後と経過観察になります。ご紹介で手術を受けられた方は、通院の利便性のことがありますので、ご紹介いただいた医療機関で定期検査を受けていただく事をお勧めしております。
また、ご紹介の患者様でなくとも、遠方から当院の手術を受けられた方は、利便性の良い眼科がお近くにありご希望がありましたら紹介状をご用意しておりますので、ご相談ください。