2017.03.31

逆まつげ(内反症)は手術が必要?医師が教える原因と治し方

この記事の監修ドクター

監修ドクター
オガタ眼科クリニック
緒方 譲二 医師

福岡県福岡市中央区天神2丁目2-12T&Jビル3階

0120-280-964

http://www.ortho-k.jp/

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ゴロゴロした異物感や充血、涙目の原因となる逆まつげ。とっても不快ですね。
逆まつげはうっとうしいだけでなく、結膜や角膜を傷つけて炎症を起こし、視力の低下を招くこともあります。

今回は、専門医の監修の元、逆まつげの原因と治療方法について説明します。


逆まつげとは?

逆まつげ

本来、目に当たらないように外向きに生えているまつげが眼球に触ってしまうのが逆まつげです。
この逆まつげには睫毛乱生と眼瞼内反の2つのタイプがあります。

睫毛乱生:まつげが不規則な方向に生えてしまい、内向きのまつげが眼球に当たるもの
眼瞼内反:まぶたの縁が眼球側に向いていて、まつげが眼球に当たるもの

眼瞼内反のうち、皮下脂肪が多い乳幼児期にまぶたがぷっくりとしているために、まつげが内向きになって眼球に当たるものを睫毛内反ということもあります。

逆まつげを放置していると、ゴロゴロとした異物感を感じたり、目が充血したりしてきます。
また、まつげは眼球にとっては異物ですので、さかんに涙を分泌して洗い流そうとして涙目になることがあります。

まつげが眼球を傷つけるようになると炎症が起こり、角膜炎、結膜炎を引き起こします。
目が充血し、目やにが大量に出ることがあります。角膜は痛みに敏感なため、目の痛みを感じます。
角膜炎の炎症が徐々に深部に及んで角膜びらんや角膜潰瘍になると、角膜が濁って視力の低下を招くことがあります。

逆まつげの原因

睫毛乱生の原因

睫毛乱生は、毛根周辺の炎症やその傷によってまつげが生える方向が乱れているもので、1本ないしは数本のまつげが眼球に当たり、ゴロゴロします。

眼瞼内反の原因

眼瞼内反はまぶた自体が内向きになっています。
まつげの生え方に問題はないのですが、土台となるまぶたが内向きになっているため、多くのまつげが眼球に当たります。
これは先天性のものと加齢によるまぶたの皮膚のたるみが原因のものがあります。

先天性眼瞼内反症では、まぶたの内側の皮膚に厚みがあったり、皮下脂肪が過剰だったりしてまぶたが内側にめくれて、まつげが眼球に触れてしまうものです。
加齢による老人性眼瞼内反症では、まぶたの皮膚がたるんで目の周りの筋肉が衰えるために、まぶたが内側にめくれてしまい、まつげが眼球に触れてしまうものです。



逆まつげの治療法

逆まつ毛の治療には美容整形と同じ方法が用いられることがあります。
しかし、逆まつげはまぶたの疾患として認められていて、眼科で施術するかぎり健康保険が適用されます。
治療目的であっても美容整形の場合には健康保険は適用されませんので注意が必要です。

子どもの逆まつげの治療

逆まつげは乳幼児期に多く見られますが、成長とともに皮下脂肪が減って自然治癒することが多く見られます。
また、乳幼児の場合、まつげ自体が細くて柔らかいために眼球を傷つけにくく、重症になりにくいといわれています。
したがって、軽い睫毛乱生では3歳くらいまで、眼瞼内反では学童期までは外科的治療はせず、しばらく経過を見るのが通常です。

5歳を過ぎても改善しない場合には、積極的な治療が必要になります。

睫毛乱生の治療

抜毛など

数本であればピンセットなどで抜くこともありますが、毛根が残っていますのでまた同じ状態に再発します。
応急処置としてご自分で抜くのはたいへん危険ですので、必ず眼科で処置してもらってください。

ビューラーを使ったり、まつげパーマをかける方法もありますが、やはりこれも一時的対処方法で、根本解決にはなりません。

消耗電気分解術

根本治療としては毛根を焼き切ってしまう方法があります。
電気分解術は、局部麻酔をした後に、乱生している毛根に電極を当てて電気で焼きます。
痛みもほとんどなく、10分程度で終わりますが、1回の治療では十分でなく、同じ毛根に対して何度か電気分解術を行う必要があります。

レーザー治療

レーザーを当てて毛根を焼き切ります。美容整形で行われるレーザーによるむだ毛処理と同じです。
レーザー光から目を保護するために出力が低いレーザーを使用し、照射時に特殊コンタクトレンズを装着することもあります。これも数回繰り返して施術する必要があります。

眼瞼内反症の治療

埋没法

上まぶたが一重のケースで用いられます。
まぶたに内側から糸を通して筋肉を引っ張り、二重をつくってまぶたを外側に向けて固定する方法です。
美容整形で二重にする方法と同じです。手術時間は10〜20分で局部麻酔を行います。
1〜2週間はまぶたが腫れることがあります。

切開法

上まぶたにも下まぶたにも用いられます。
上まぶたに行う場合は、美容整形の二重術と同じ手術です。まぶたを切開して二重をつくるように皮膚を縫い合わせることで、まつげを外側に向かせる手術です。

下まぶたに行う場合は、皮膚を切開して下眼瞼牽引筋腱膜を縫い合わせ、まつげの方向を矯正します。
手術時間は1〜2時間、局部麻酔で行います。手術後にはまぶたの腫れや痛みが続きます。
腫れが完全に引くまでには2週間から1ヵ月ほどかかります。

切開法による施術では、その後に逆さまつげに戻ることはほとんどありません。

老人性眼瞼内反症の治療

高齢者の場合、定期的にまつげを抜くことで様子を見ることがあります。
ただ、再発を繰り返すような場合には、下まぶたがたるまないように筋肉を支えるような施術をすることがあります。

まとめ

逆まつげの治療法は原因によって異なり、眼瞼内反症のケースでは手術によって治療をするのが一般的です。
手術とはいっても、埋没法も切開法も、日帰りでの施術が可能です。
ただ、乳幼児では成長とともに自然治癒することが多いため、ある程度の年齢になるまで様子を観察しながら外科的処置はしないのが通常です。

逆まつげは健康保険が適用になる疾患です。逆まつげに悩んでいる場合には、眼科を受診して治療の相談をしてみましょう。
また、お子さんの目が充血している、目やにが出る、涙目がちであるような場合は、逆まつげや他の目の病気かもしれません。早急に眼科を受診して適切な処置を受けるようにしてください。



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