レーシック手術について
レーシックとは
レーシック(LASIK=laser in situ keratomileusis)とは、レーザーで角膜を削り、屈折力を調整することで、近視、遠視、乱視を矯正する手術法です。今は一般的に視力回復術の1つとして広く知れ渡っています。
レーシックで使用されるエキシマレーザーはもともと1976年にアメリカで開発され、1990年に世界で初めてのレーシック手術が行われました。1998年以降は、屈折矯正手術に主流となり、日本でも2000年に厚生労働省からエキシマレーザーが認可され、レーシックが普及していきました。
今ではアメリカで年間約130万件、日本でも年間約45万件のレーシック手術が行われていると言われております。
手術の安全性を重視しましょう

レーシック手術は視力を回復させる屈折矯正手術の中で、最も安全で確実性の高い治療法の一つと言われております。
得られる効果は大きいですが、手術なので危険も伴いますので、100%安全だとも言い切れません。手術を受ける前に、メリットとデメリットを把握したうえで、医師に1度ご相談することをお勧めします。また、費用面も検討要素の一つになりますが、それよりも安全に手術が受けられるかが大切です。例えば、「感染症・合併症のリスクを減らすために衛生管理面はしっかりしているか」や、「医師が日本眼科学会や日本眼科医会の専門医の認定を受けているかどうか」も一つの判断基準になるでしょう。
レーシック手術のメリット
1.手術時間が短い
手術には点眼麻酔を使うので、痛みもなく治療を受けられます。時間はおおよそ10~20分ほどです。
2.視力の回復が早い
手術効果は即効性があり、個人差はありますが、早い人では術後2~3時間で効果を実感することができます。
3.裸眼で生活できる
視力が回復することにより、眼鏡やコンタクトレンズを使う必要性もなくなります。
4.入院の必要がない
手術は日帰りで行えるので、入院することなく社会復帰も早くなります。
5.ランニングコストの削減
1度レーシック手術を受けてしまえば、コンタクトレンズは必要なくなるので、長期的にみるとコスト削減につながります。
レーシック手術のやり方
目薬による麻酔(点眼麻酔)を行います。その後レーザーで角膜の表面にフラップという蓋を作ります。そして、フラップをめくった部分にレーザーを照射して、角膜の形状を変えます。その後、フラップを戻して、手術完了です。手術時間は10~20分ほどです。麻酔をしているので、術中の痛みもありません。
レーシック手術のデメリット
1.角膜が戻らない
手術で削った角膜は元に戻すことはできません。
2.ドライアイになる
術後数ヶ月~1年ほどは後遺症でドライアイが起こることがありますが、徐々に回復していきます。
3.夜間に視力が低下する(ハロ・グレア)
夜になると光がまぶしくなったり、にじんだり、二重に見えることもあります。この症状は治りません。
4.手術制限がある
手術を受けるには、18歳以上であること、極度の近視でないこと、眼の疾患がないこと、妊娠中でないことなど、適応条件が限られます。
5.感染症・合併症
角膜に菌やウィルスが感染してしまい、逆に視力が低下してしまうこともあります。最悪の場合、角膜移植が必要になったり、失明してしまう危険性もあります。
6.治療費が高い
レーシック手術は健康保険の適用外になるため、自費診療となります。
レーシック手術の流れ
1予約・初診・相談
レーシックを受けられる際は、まずは予約をして、相談をしましょう。
2適応検査
診察を行い、レーシック手術が受けられるか適応検査を行います。検査は角質の状態や、眼底・眼圧・視力検査を行います。
3検査結果の説明
医師より検査結果の説明を受け、手術の日程を決めます。また手術を受ける場合は、手術当日まで、注意事項がありますので、きちんと従いましょう。
4手術
術前に点眼薬を使います。その後、目薬による麻酔を使い、手術に入ります。手術は15分前後で完了します。
5術後
手術が終わったら、別室にて回復するまで待ちます。その後、再度診察を行い、問題がなければお帰りいただけます。
6定期検査
手術をした後は、定期的に検査を受け、視力の確認や眼の状態を確認します。大切な検査なので、きちんと受けましょう。
※こちらはあくまで大まかな流れになります。クリニックにより検査等も異なるので、詳しくは、ホームページを確認したり、お問い合わせをしてみてください。
レーシック手術の治療費について
レーシック手術は保険の適用ができないため、治療費は患者様の全額負担になります。
またクリニックによっては様々なプランを用意していることもあるので、詳しい内容や料金については、手術を受ける前にクリニックに相談しましょう。
治療法 | 保険適用 | 治療費(3割負担) | 入院する場合(3割負担) |
---|---|---|---|
レーシック手術 | × | 約20万円~ | 約0~0万円 |
医療費控除
ほとんどの場合で1月から12月の間に本人、及びご家族が支払った医療費が10万円以上になる場合は、確定申告にて還付金が受け取れます。
任意保険の手術給付金について
保険会社により詳細は異なりますので、手術を受ける際は事前にご確認ください。