甲状腺腫瘍 Q&A

甲状腺腫瘍とは何ですか?

甲状腺にできたしこりのようなもので、良性の腫瘍の場合と、悪性の腫瘍(甲状腺がん)の場合があります。

悪性の可能性はどれくらいでしょうか?

1割くらいです。ただし、甲状腺腫瘍が悪性の場合、そのうち8割くらいの方は乳頭がんです。

甲状腺がんには、どのような種類がありますか?

良性の場合は、痛みのないしこりができる「濾胞腺腫」、左右の甲状腺に大きさがばらばらのしこりができる「腺腫様甲状腺腫」があります。悪性の場合は、進行が遅く転移する確率も低い「乳頭がん」、肺や骨や脳や肝臓に転移することのある「濾胞がん」、遺伝的体質が大きく関わっている「髄様がん」、最も悪性で転移も進行もしやすい「未分化がん」、そして症状は様々でレアなケースである「悪性リンパ腫」があります。

甲状腺腫瘍の原因について教えてください。

詳しい原因は、明らかになっていません。

甲状腺腫瘍の自覚症状はありますか?

甲状腺が腫れること、喉に違和感が出ること、声が枯れること、首元にしこりができることなどがありますが、これらに自分で気づくことはほとんどありません。多くの場合は健康診断などで発見されます。

甲状腺腫瘍は、どのように治療をしますか?

良性の場合は、経過観察をします。ただし悪性との区別がつきにくい時や腫瘍が大きい時などは、手術をします。悪性の場合は、基本的に手術で治療をすることになります。ただし、乳頭がんの場合は経過観察をすることもあります。

手術にはどのような方法がありますか?

腫瘍がある部分を取り除く「甲状腺片葉切除術」、甲状腺全体を取り除く「甲状腺全摘出術」があります。また、リンパ節への転移を防ぐために、首元のリンパ節を切除する「頸部リンパ節郭清術」を廃用することもあります。

手術は日帰りで受けられますか?

悪性腫瘍の手術は、いずれも入院が必要となります。ただし、良性腫瘍に対して手術を行う場合は、日帰りも可能です。

甲状腺腫瘍には、どのような検査を実施しますか?

超音波検査や、穿刺吸引細胞診で腫瘍の診断をします。また、場合によってはCT検査も実施することがあります。

手術時間はどれくらいでしょうか?

1時間から2時間くらいです。

入院日数はどれくらいでしょうか?

およそ1~2週間です。

手術後は、どれくらい経過観察が必要ですか?

悪性腫瘍の場合は、最低でも10年は経過観察をする必要があります。また、その間、ホルモン剤を服用することになります。

保険が適用されますか?

はい、甲状腺腫瘍の治療は、保険診療で受けられます。

治療費はいくらくらいでしょうか?

良性の場合は、日帰りで4~5万円、入院の場合は16~20万円です。悪性の場合は必ず入院が必要となり、25~30万円くらいになります。

手術では、どのような合併症が考えられますか?

反回神経麻痺、副甲状腺の機能低下、乳糜というリンパ液の漏れ、交感神経の損傷、横隔神経の損傷などが考えられます。