胃カメラ・経鼻内視鏡について

このページの監修:赤坂内視鏡クリニック  院長 中村 尚志 先生

このような方に検査をお勧めします。

胃カメラ・経鼻内視鏡
  • 胃がもたれる
  • 胸やけをすることがある
  • お腹がすくと胃が痛くなる
  • ちくちく胃が痛い
  • 食欲が減少してきた
  • 吐き気がある

胃内視鏡検査で発見できる疾患

病名治療
胃癌 早期の胃癌は内視鏡での手術が可能です。進行した癌は外科的手術や放射線治療、抗がん剤などがあります。
食道癌 早期の食道がんも胃癌同様に内視鏡手術が可能ですが、癌が少しでも粘膜下層へ浸潤すると外科的手術や放射線治療、抗がん剤等の治療を行います。
十二指腸癌 こちらも早期の場合は内視鏡による手術が可能です。その他外科手術、放射線治療、抗がん剤があります。
胃ポリープ 良性のものは特に治療は行いませんが、悪性でも早期なら内視鏡手術が可能です。
胃炎 内服薬による治療が一般的です。
逆流性食道炎 食事指導と内服薬でほとんどが治癒します。
胃潰瘍 食事指導や内服薬で治療が可能ですが、悪化すると手術が必要になります。
十二指腸潰瘍 胃潰瘍と同様に食事指導や内服薬で治療が可能です。悪化すると手術が必要になります。
ヘリコバクターピロリ菌感染症・感染胃炎 除菌が必要です。除菌は3種類の内服薬を1週間服用することで行えます。

胃内視鏡検査の流れ

1外来

一般の外来にて、問診・診察を行い、血液検査や内視鏡検査の説明や予約をします。

2検査前日

夕食は消化の良いものを食べましょう。20時以降の食事は避けてください。水やお茶などの水分はとることはできます。

3検査当日

朝食は抜いてください。鎮静剤や麻酔薬を用いた場合、当日検査後のお車の運転はできませんのでご注意下さい。

4来院

検査の準備を行います。消泡剤や粘液溶解除去剤を飲んで、胃の中を洗浄します。
次に咽頭麻酔をします。病院やクリニックにて多少、行い方が異なる場合もありますので、担当医にご確認下さい。

5検査

検査台に左側臥位(左を下にして横に)になります。
経鼻内視鏡の場合、sedation(鎮静)は行わないので、内視鏡を鼻から挿入して行きます。
経口内視鏡の場合、多くの病院・クリニックでsedation(鎮静)を行いますので、まずは血管確保をして静脈に鎮静剤や麻酔薬を入れてから内視鏡を口から挿入します。
検査は5分から10分前後です。

6検査終了後

別室・リカバリー室などで30分ほど療養し、回復を待ちます。医師より検査結果の説明を受けて帰宅できます。お車の運転はできませんので注意してください。

7帰宅後

当日から食事は可能ですが、消化の良いものを食べましょう。

治療費について

治療法 保険適用 検査費(3割負担)
胃の内視鏡検査 約4,000~6,000円前後

※生検を行う場合は、1臓器につき4,000~5,000円(病理組織診断料含む)ほど加算されます。
生検とは粘膜の一部を搾取して、病気の検査を行うことです。