包茎手術について

包茎手術とは

包茎とは、陰茎(男性器)の包皮が常時亀頭を覆っている状態のことを言います。本来、包皮は歳を重ねると自然と包皮と陰茎に癒着がとれていき、亀頭が露出していくにですが、この時陰茎があまり成長しなかったり、包皮が多すぎると、亀頭が完全に露出しないのです。
現代では、日本人男性の8割は包茎であると言われており、仮性包茎、カントン包茎、真性包茎と、大きく3種類に分類されます。しかし包茎は病気というわけではなく、必ずしも手術が必要というわけでもありません。
包茎手術は、どちらかというと、見た目や衛生面を気にされて手術を受ける方が多いようです。
包茎の症状とは
包茎の原因
包茎の原因は、包皮口が狭いこと、包皮が多すぎること主な原因です。本来、陰茎にかぶさっている包皮は幼少期から成長につれて、自然に亀頭が露出されていくのですが、包皮口があまり広がらなかったり、包皮が余分に余ってしまうことで包茎になります。真性包茎の場合は、包皮と亀頭が強く癒着していることも挙げられます。
包茎の症状
状態 | 画像 | |
---|---|---|
仮性包茎 | 最も多いとされるのが仮性包茎です。平常時は包皮で亀頭が覆われていますが、自発的に皮を剥くことが可能です。勃起すると、自然に亀頭が露出されます。重度の仮性包茎の場合は、勃起しても包皮が残ってしまい亀頭の露出も少なくなります。 | ![]() |
カントン包茎 | 平常時に包皮を剥くことが可能ですが、包皮口(包皮の出口)が狭いため、無理に剥こうとすると亀頭が締め付けられてしまい痛みを伴うことがあります。また無理に剥くと、包皮が元に戻らなくなることもあり、この場合は手術が必要になります。 | ![]() |
真性包茎 | 真性包茎は包茎の中で最も重症なタイプです。包皮輪が非常に狭く、平常時・勃起時問わず、包皮を剥くことができない状態です。正常な性行為も不可能で、早めの治療が必要です。 | ![]() |
包茎手術
包茎手術は基本的に入院せずに行えます。
内容 | 日帰り | |
---|---|---|
亀頭直下埋没法 | 勃起状態の陰茎の長さに合わせて、余分な包皮を切除します。その後皮を持ち上げて、亀頭の下にあるカリという部分で縫合します。縫い目が目立ちにくいのが特徴です。 | 可 |
環状切開 | 陰茎をできるだけ伸ばして、余分な包皮を環状に切除し、縫合します。泌尿器科でも行われており、最も一般的な術法です。 | 可 |
背面切開 | 主にカントン包茎や真性包茎に対して行う手法です。陰茎の裏側を切開、亀頭が露出しやすい状態にします。 | 可 |
クランプ法 | クランプという特殊な器具を陰茎にかぶせます。そのクランプに余分な皮をのせ、さらにリングをかぶせます。そこからリングに沿ってメスやレーザーなどで切開していきます。 | 可 |

治療の流れ
1初診
問診・診察を行います。恥ずかしい場合はホームページからメール問い合わせから利用すると良いでしょう。
2カウンセリング
基本的にはカウンセリングを行うクリニックが多いです。お悩みや心配事は恥ずかしがらずにきちんと言いましょう。その後手術をするかどうかを決めます。
3手術
手術は大体1時間ほどで完了します。
4術後
手術が終わったら、医師から術後の注意点の説明を受け、そのままお帰りいただけます。
5アフターケア
痛みや異常がある場合は医院に行きましょう。術後2週間ほどで抜糸を行います。消毒や包帯の交換は自身で行います。
治療費について
包茎手術は、真性包茎、カントン包茎の手術を泌尿器科で受けた場合のみ保険診療となります。形成外科や美容外科で受ける場合は自費診療となります。
治療法 | 保険適用 | 治療費(3割負担) | 自費診療 |
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手術 | △ | 2~3万円 | 5万円~ |
医療費控除
包茎手術は、保険適応は局限されますが、自費診療でも医療費控除の対象となります。確定申告を行うことで、還付金が受け取れます。
任意保険の手術給付金について
任意の保険会社により手術給付金が受け取れることあります。包茎手術を受ける際は事前に確認を行いましょう。
