皮膚腫瘍 Q&A
皮膚腫瘍とは何でしょうか?
皮膚の表面や皮膚の内側にできる腫瘍のことです。
皮膚腫瘍は、がんの一種ですか?
皮膚腫瘍には良性のものと悪性のもの(がん)があります。
皮膚腫瘍にはどのような治療を行いますか?
基本的には手術で切除することになります。
皮膚腫瘍の手術は日帰りで受けられますか?
はい、日帰りで手術を受けられます。
皮膚腫瘍の種類について教えてください。
良性のものには、ホクロ、イボ、魚の目、ケロイドといったよく知られているものも含まれています。他には、皮膚の表面に皮脂や角質が溜まって肥大化する粉瘤(アテローム)、虫刺されなどで褐色の固い腫瘍ができる皮膚線維腫、血管に似た細胞が増殖してできる血管腫などがあります。一方、悪性腫瘍には、色素細胞のメラノサイトががんになった悪性黒色腫、顔に黒い腫瘍ができる基底細胞がん、紫外線によって発症する有棘細胞がんなどがあります。
手術には、どのような方法がありますか?
腫瘍をそのまま切除する皮膚切開術、液体窒素で凍らせて腫瘍を取り除く冷凍凝固術、そしてレーザーでイボやホクロを取り除く方法などがあります。なお、いずれも日帰りで治療を受けていただけます。
手術はどれくらいの時間がかかりますか?
15分から30分程度です。
抜糸は必要ですか?
手術の内容にもよります。必要な場合は1週間後くらいに抜糸することになります。
皮膚腫瘍の治療には、保険が適用されますか?
はい、基本的には保険診療となります。ただし、美容皮膚科ではホクロなどのレーザー治療を自費で行っているところもあります。
治療費について教えてください。
保険診療の場合で、およそ1万円前後です。
皮膚腫瘍の治療費は、医療費控除の対象となりますか?
はい、なります。ただし、医療費が1年で10万円を超える時のみ確定申告で申請することができます。領収書などはなくさないように取っておくようにしましょう。
傷口はきれいに治りますか?
傷口が広い場合は跡が目立ってしまうため、他のところから皮膚を移植する「植皮術」や、周囲の皮膚を少し切って上手く寄せる「局所皮弁」といった方法を用いることになります。
皮膚がんで死に至ることはありますか?
他のがんに比べると随分低いですが、それでも死に至ることはあります。
皮膚がんを防ぐためには、どうすれば良いでしょうか?
皮膚がんの多くは紫外線との関係性が指摘されています。日焼け止めなどを使用して、できるだけ紫外線の影響を受けないようにしましょう。
手術では、どのような合併症が考えられますか?
出血、細菌感染、痛み、血腫(皮膚に血が溜まる)などが考えられます。感染症を防ぐためにも、処方された抗生物質はきちんと飲むようにしましょう。また、多くの場合、痛み止めも処方されます。