皮膚腫瘍について

皮膚腫瘍とは

皮膚腫瘍

皮膚腫瘍とは、その名の通り皮膚にできるできものです。
皮膚の表面にできるものから、皮膚の下にできる固まりなど様々です。良性のものと悪性にものに大きく分けることができ、原因も異なりです。悪性の腫瘍はがんであることもあります。

治療に関しては、基本的に切除してしまうのが一般的で、入院をせずに日帰り手術が可能です。

皮膚腫瘍の症状について

皮膚の腫瘍の種類について

良性腫瘍
種類 内容
粉瘤(アテローム) 皮膚皮下腫瘍の中で、もっとも多く見られるものです。表皮にできた袋の中に皮脂や角質がたまることで肥大化していきます。背中や顔にできやすく、悪臭を放つことがあります。
母斑(ほくろ) 褐色、もしくは黒褐色で、平らなものから隆起したものまで様々です。一般的に後天性色素性母斑(母斑細胞が皮膚で増殖したもの)をほくろと言います。
いぼ ウイルスが傷口から侵入し、感染してしまったものです。全身どこにでも見られますが、特に手や足に出来やすいです。一般的にいぼと呼ばれているものは、ウイルス性疣贅(ゆうぜい)というものです。
魚の目 足の指や裏の皮膚の角質が、厚くなり硬化した病変です。その名の通り、魚の目のようなに見えることから名前が付きました。魚の目には芯があり、歩くと痛みを伴います。
脂肪腫 粉瘤の次に多く見られる柔らかい腫瘍です。粉瘤と混同されがちですが、悪臭や痛みを伴うこともありません。40歳以降の男女にできやすく、肥満体の方にもできやすいと言われております。
皮膚線維腫 腕や足にできやすい褐色の硬い腫瘍です。主に虫刺されなどが原因で発症します。
ケロイド にきびや外傷による傷がきっかけに発症します。傷痕の線維成分が増殖することで、赤褐色の硬いしこりとなります。痛みやかゆみを伴います。
軟性線維腫 首や脇の下、鼠径部(足の付け根あたり)などに多発する肌色もしくは淡褐色のできものです。30歳以降の成人によく見られます。スキンタッグとも呼ばれています。
血管腫 血管に似た細胞が増殖した状態で、腫瘍になったものです。いちご状血管腫、毛細血管奇形、静脈奇形、性静脈奇形などまとめて血管腫と呼びます。
悪性腫瘍
種類 内容
悪性黒色腫 皮膚を構成するメラノサイトという色素細胞が癌化したものです。悪性のほくろのがんとも言われております。
基底細胞がん 高齢者の目、口、鼻周りにできやすい黒い腫瘍です。ゆっくりと大きくなるにつれて、中央部が潰瘍化していきます。転移することは基本的になく、高齢になるにつれて増加傾向にあります。
有棘(ゆうきょく)細胞がん 皮膚の有棘層の細胞が悪性化したもので、主に顔や頭部にできます。紫外線の影響が1番の原因です。紫外線のダメージが蓄積され発症すると言われております。特に高齢の男性に多いです。

皮膚腫瘍の治療方法

皮膚腫瘍の治療に関しては、病変して部位を切除してしまう手術が一般的ですが、レーザー治療や冷凍凝固法などがあります。

手法 内容 日帰り
皮膚切開術 病変部位をそのまま切除する方法です。良性のものであれば、自然に軽快することもありますが、大きくなることもあるので手術によって切除することが望ましいです。悪性の場合は早期の切除が望ましいです。悪性と思われる場合は、生検を行い病理的な診断も行います。
冷凍凝固術 液体窒素で凍らせて腫瘍を除去する方法です。外来で簡単に受けることができ、保険適応です。
炭酸ガスレーザー いぼやほくろを除去するときに使われます。レーザーをあてて、腫瘍を蒸散させて除去する方法です。

治療・手術の流れ

1初診

問診・診察を行います。

2検査

視診、触診、拡大鏡検査等を行います。悪性が疑われる場合は生検を行い、病理検査を行います。その後手術の日程を調整します。場合によっては当日に受けることも可能です。

3手術

局所麻酔を使い、15分~30分ほどで手術は完了します。

4術後

手術が終わったら、医師から術後の注意点の説明を受け、そのままお帰りいただけます。

5再診

大体1週間後に抜糸を行います。その後も経過観察でご来院いただきます。

治療費について

皮膚腫瘍の手術は基本的に保険診療となります。

治療法 保険適用 治療費(3割負担) 入院する場合
手術 約1万円前後

※レーザー治療を自費で行っている医院もあります。

医療費控除

手術を受けた場合、確定申告を行うことで、還付金が受け取れます。1月から12月の間に本人、及びご家族が支払った医療費が10万円以上になる場合は、確定申告を行いましょう。

任意保険の手術給付金について

任意の保険に加入している場合、給付金が受け取れることあります。事前に詳細を確認を行いましょう。