大腸カメラ・大腸内視鏡について

このページの監修:赤坂内視鏡クリニック  院長 中村 尚志 先生

このような方に検査をお勧めします。

大腸カメラ・大腸内視鏡
  • お腹が痛くなる
  • お腹に張りを感じる
  • 便秘が続く、便秘になりやすい
  • 残便感を感じる
  • 下痢が多い
  • 便秘と下痢を繰り返す
  • 便が細くなった
  • 血便が出る、便に血が混じっている

大腸内視鏡検査で発見できる病気

病名治療
大腸癌 初期の大腸癌は内視鏡での手術が可能です。進行した癌には、外科手術、他にも放射線治療、抗がん剤などがあります。
大腸ポリープ 検査時に発見した場合、大きさや状態によってはその場で切除が可能です。
一般的には、将来がんになる危険性のある腫瘍性ポリープを内視鏡切除します。
潰瘍性大腸炎 内服薬や点滴による治療が一般的です。癌を併発した場合には、手術が必要になります。
クローン病 内科的な栄養療法や、薬物療法が一般的です。重症化した場合には手術が必要になります。
大腸憩室症 自覚症状がなければ経過観察となります。下血・出血している場合には、入院下の絶食・点滴薬物により治療が可能です。
重症化した場合は、手術が必要になります。

大腸内視鏡検査の流れ

1外来

一般の外来にて、問診・診察を行い、血液検査や内視鏡検査の説明や予約をします。

2検査前日

医師の指示通りに消化の良い繊維の少ない食事もしくは検査食をとりましょう。夕食は21時以降は避けてください。また食べ物も消化に時間がかかるものは避け、水分は多めにとりましょう。就寝前、もしくは医師の指定時間に下剤を服用します。
便秘の強い方には、数日前から就寝前に下剤を服用する場合もありますので、担当医の指示に従って下さい。

3検査当日

朝食はとらないでください。水分摂取は可能です。鎮静剤や麻酔薬を用いた場合、当日検査後のお車やオートバイの運転はできませんのでご注意下さい。

4来院

検査の準備を行います。90分から120分ほど時間をかけてゆっくり下剤(洗腸液1.8Lから2L)を服用し、腸内をきれいにします。院内で服用する場合と自宅で服用する場合がございます。担当医とご相談して決めましょう。

5検査

鎮静剤や麻酔薬を用いる場合まず血管確保を行います。その後に、鎮静剤や麻酔薬を注入し内視鏡による検査を行います。検査は観察のみでしたら10分から 15分前後で終わりますが、大腸ポリープ切除をしますと、その数や部位によっても異なりますが、5分から15分程度の追加時間がかかります。

6検査終了後

別室・リカバリー室などで2時間ほど療養していただきます。その後、医師より検査結果の説明を受け帰宅します。前述したようにお車の運転はできません。

7帰宅後

医師より食事、運動、入浴等の制限について指示が出ますので、きちんと守りましょう。大腸ポリープ切除した場合には、各クリニック・病院などで多少差はありますが、最短3日間から最長7日間の安静が必要となります。ただし、デスクワークは翌日から可能です。

治療費について

治療法 保険適用 検査費(3割負担)
大腸の内視鏡検査 約5,000~10,000円前後

※生検を行う場合は、1臓器につき4,000~5,000円(病理組織診断料含む)ほど加算されます。
生検とは粘膜の一部を搾取して、病気の検査を行うことです。